新聞や
ニュース、さらに
2chでも話題になった、秋田県上小阿仁村の
「地域おこし協力隊員」の取材に行ってきました。
弘前市中心街から、上小阿仁村八木沢地区までのルートを、
先日購入したGPSロガーを使って記録してみました。
より大きな地図で 弘前市中心部〜上小阿仁村八木沢地区 を表示
まず、
「地域おこし協力隊員」とはですが、
総務省が過疎が深刻化している地域に対して、年間350万円(人件費200万円、諸経費150万円)を支給し、その地域を活性化させる人を雇い入れるというものです。
秋田県上小阿仁村は、秋田県の中で一番過疎が進んでいる地域と言われ、特に八木沢地区は20人の人口のうち、
75%が65歳以上という、超高齢地区です。
上小阿仁村が募集した2人の地域おこし協力隊員(月額16万円)の枠に対し、15人の応募があったそうです。5人が書類選考を通過し、予定通り2名合格となりました。そして合格されたお二人は11月20日に入村されました。
11月27日に、上小阿仁村で記者会見がありましたので、参加してきたというわけです。
こちらが会見場所。八木沢の公民館で、現在は隊員のお二人の住居となってます。
会場に到着した後、時間があったので少し村の様子を見てみました。
上小阿仁村自体山あいの村ですが、八木沢は国道から20分ほど山に入った地区です。
農業をする人が減り、耕作放棄地が多くなっています。
こちらは綺麗な水田です。
住民の方の家
山奥へとつながる脇道
テレビカメラ3台、新聞記者が7,8名と、かなり規模の大きい記者会見になりました。
会見が始まりました。
お話をされている方が、小林村長、その右が桝本さん、その右のスーツを着た方が水原さんです。
桝本さん(36)は、大学を卒業された後、営業職や山小屋などの仕事を転々とされ、今年の4月から再度大学に入り直されたそうです。今は休学扱いになってます。
水原さん(22)は、大学を卒業された後、家庭教師のアルバイトをされていたそうです。
会見では、隊員としてやりたいこと、契約修了後の2年後どうするか、など様々ありました。
小林村長は、二人に農業や地域のお手伝いをしてもらうとともに、この2年で、上小阿仁村で継承されている価値のある技術などを吸収してもらいたいとおっしゃられてました。
後継者不足で技術が廃れていくのがもったいないという考えなんでしょう。
選考の基準は10項目ほどを点数化し、総合点が高かった2人をえらんだそうです。「2年後もここに残る」というのは条件では無かったようです。
会見の後、村長、桝本さんと直接お話する時間があり、地域おこし協力隊員の内容だけでなく、「世界青年の船」の方の取材にもご協力いただきました
個人的に一番気になるところは、やはり生活インフラ。
電気、電話は通っているのですが、インターネットや車などはどうなんだろうと聞いてみました。
インターネットは現在ダイヤルアップのみですが、来年8月に
光ファイバーが来るそうです
実はこの八木沢の先にダムがあるので、ダムの保全のために光ファイバーを引くついでに八木沢にも敷設されるとのことです。携帯電話は今のところ通じません。
車は
新車を2台購入してもらったそうです。もちろん一台は田舎の必須アイテム軽トラです。病人の搬送などで必須ですからね。
でも新車とは…。
ちなみに食料は、野菜など周りの住民からいただきものも多いそうです。また、移動販売が八木沢地区まで来るそうで、肉や調味料も簡単に手にはいるそうです。
思ったより過ごしやすそうな地域でした。
特にブロードバンドが開通すれば、amazonや楽天を使う事で、利便性は各段にアップするでしょう。
田舎暮らしをしてみたい!って方は是非一度訪れてみて下さい。
村の方や隊員のお二人がもてなしてくれる事、間違いなしです。
というわけで、会場を後にしました。
このトラクターの使い方の指導などを受けたそうです。
これが新車の2台。
中を見てみると、たしかに新車でした。
すすき生え放題。
八木沢です。
たぶん住居跡です。
薪が積んであります。隊員のお二人の住まいも薪ストーブがあります。
橋が崩れてしまってます。ですがすぐ隣にコンクリートでできた橋があります。
ちいさなほこら。
鳥居もあります。
写真ではわかりにくいかもしれませんが、ガードレールが崩壊して、崖の方に落ち込んでます